ひっぱりうどん｜山形県のB級ご当地グルメ

山形県の郷土料理のひっぱりうどん。
「ひきずりうどん」「ひっぱりあげうどん」「つっぱりうどん」などと呼ばれることもあります。

ひっぱりうどんとは、茹でたうどんを釜や鍋からすくいあげて、納豆、サバ缶、ねぎ、花鰹、刻み海苔等好みの具を混ぜ合わせ、めんつゆや生醤油をかけて食べるタイプのうどんです。
お好みによって、生卵を入れたり、サバ缶の代わりにシーチキンを入れたり、マヨネーズやお酢を入れたりとバリエーションは豊富にあります。

よく山形県の家庭では、テーブルの中央にうどんを茹で上げた大きな釜や鍋がドンと置かれ、それを家族が取り囲み、食べる光景が見られます。

このように釜から引っ張り上げることから、ひっぱりうどんと呼ばれるようになったとの説もあるようです。

もともと雪国の山形では、保存の効く缶詰や乾麺を備蓄しており、納豆も自家製で作っていたことから、この「ひっぱりうどん」が出来たと言われています。

山形では一番冷え込む1月下旬から2月下旬に旧暦の大晦日が訪れます。
この旧暦の大晦日には「地域みんなでひっぱりうどんを食べて、新年・家庭・地域に幸運をひっぱり寄せよう」という独自の文化もあるようです。

山形県でひっぱりうどんの食べられるお店